管理職になって改めて感じる「組織は人」であるということ



こんにちは。
しゃくしゃく余裕で暮らしたい樺澤です。
ecbeing自体を開発する部隊の中で、アプリやレコメンド等のマイクロサービスを開発する部隊に所属しています。

縁あって自分がecbeingに入社してから早10年が経ちました。
今では課長という役職まで頂き、チームで成果をあげることを目標に仕事に取り組んでいます。
その中で改めて「組織は人」だなと思うようになってきました。

良い機会なのでこのことについて、言語化してみたいなと思います。





人間は感情の生き物



例えば問い合わせの対応一つとっても

①丁寧に背景や要望をまとめて問い合わせしてくれる人に対しては
「ありがたいな!ちょっと親切に対応しようかな!」という気持ちになったり

②情報不足のまま雑な言い回しで問い合わせしてくる人に対しては
「とりあえず必要な情報だけ早く渡して終わらせよう・・・」といった様な気持ちになることもありますよね。

それでもほとんどの人は「仕事だから」ということで割り切って仕事を進めてくれると思います。
ただ、この「気持ちの部分を100%割り切る」ことは難しい場合もあり、放置することはそもそも不健全ですよね。

納得できないまま働き続ける様な状況が続くと誰だって集中力が下がり、最悪退職してしまう様なケースにもつながりかねません。

ついつい忙しくてないがしろにしてしまいがちな部分でもあるのですが、誰かと認識を合わせたり、作業を依頼する時などは以下のポイントに気を付けています。

気を付けているポイント

  • 自分が言った言わないではなく、相手に伝わったかどうか
  • タスクを進めてもらううえで障害になっていることが解決出来ている、解決の見込みがたてられているか
  • 相手の役職や知識量に応じた会話が出来ているか
    (技術職じゃない人に技術用語使っていないか、その逆もしかり)
  • 仕事内容・状況の把握
    (希望する納期と相手のリソース面は合致しているか)
  • 依頼して問題ない状況が作れているか
    (上に話が通っている・相手の仕事内容とかけ離れていないか)
  • どういった背景、目的があっての依頼なのか
    (納得感を持って取り組んでもらえる情報量が伝えられているか)





人によって仕事の進め方やこだわりは違う



やりたい仕事がこれだ!という人ってあまり多くないですよね。
でも「こういう風に仕事を進めたい」「こういう風に仕事に取り組みたい」という「仕事へのこだわり」はほとんどの人が持っている印象です。
ここは同じ会社でも全然違う主義の人がいるのが面白いなと思います。

そしてこの部分は仕事のやり方に強く影響が出ることが多く、職場や近い距離で働く人との乖離が大きいと結構ストレスがたまる部分でもあります。
そのため、個々人がどういう風に仕事を進めたいタイプかを理解することはとても重要だと感じています。

1番大事な点は、ほとんどの人は「ちゃんと仕事をしたい」という気持ちも持っていることです。
自分とやり方が違っても、相手を尊重しつつ、最大限成果に繋がる仕事の組み方や環境づくりをしていくことが大事かと感じています。

人のタイプと気を付けているポイント

  • きっちり正確に進めたいタイプ
    →事前にタスクの進め方を会話して、後から認識齟齬が出ない様にする
  • 仕事領域を決めておきたいタイプ
    →仕事領域を拡張して欲しい時は目標やOKRに含めて納得感を持てる様に進める
  • アーティスト、職人タイプ
    →進捗確認やタスク整理を一緒にやって突っ走る方向が間違わない様にする
  • 自己解決しつつ進めてくれるタイプ
    →タスクの内容はニュアンスでも伝わるので、進捗確認を挟んで方向がズレない様にする
  • 人と協力しつつ進めてくれるタイプ
    →まわりとコミュニケーションが取りやすいように話を通しておいたりする
  • 首を突っ込んでくれるタイプ
    →重宝されて忙しいことが多い、リソースやストレスレベルの配慮をする






その人が仕事を通じて何を実現したいのか



承認欲求と似たようなところで、人間には社会的欲求という欲求があります。
仕事等を通じて社会に対して自分自身がどうありたいかというものだと解釈しているのですが、これも人によって差が出てくる部分かなと思います。

一つだけが大事ということはほとんどなく優先度が人によって違うことがほとんどです。
その人にとって何の優先度が高いのかを把握しておくと、仕事の割り振りや目標設定がしやすくなります。

また、人生のステージが変わって変化していくものでもあるので、都度コミュニケーションをとって認識を合わせておけると良いですね。

社会的欲求の一例

  • 優越欲求:他人より優秀でありたい
  • 名誉欲求:社会的な地位が欲しい
  • 達成欲求:困難を乗り越えて目標を達成したい
  • 知識欲求:勉強して知識を増やし、多くのことを学びたい
  • 金銭欲求:お金を確保したい
  • 生活安定欲求:安定した生活を送りたい

参考:https://swingroot.com/murrays-psychogenic-needs/




最後に



これらのことを仕事中の雑談や1on1・面談の場だけで把握することは正直難しい部分もあるかなと思います。
一番簡単なところだとお昼を一緒に食べにいく。
お酒が好きな人だったら飲みにいったり、趣味のあう人がいれば一緒に楽しむ等をしてコミュニケーションをとることも大事だなと思います。
自分に出来る範囲で働きやすい環境を整えていけると良いですね。

ただ、お酒には飲まれない様にしましょう←

何かしら参考になることがあれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。




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