輪読会を主催したらリーダーシップが高まりまくった話

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はじめに

みなさんこんにちは、ecbeingの阿部です。
新卒5年目で、社内向けのテクニカルサポート業務を担当しています。


昨年夏ごろまではSI部隊としてお客様のECサイト導入プロジェクトでリーダーを務めていましたが、業務効率化や情報整備などの改善で会社に貢献したいと思い、プロダクト開発部門へ異動してきました。


さて今回はそんな自分が輪読会を主催した話を書かせていただこうと思います。

輪読会って?

そもそも輪読会ってなんだろう?という話ですが、ググると以下のように出てきます。

人々が集まって、同じ教科書などの本を読み、その内容について意見を交わすことを意味する語。 事前に決められた担当者が、本の内容を訳したりまとめたりしてから、他の参加者が理解できるように発表する形式がとられることも多い。(Weblioより)

一言で表すと「みんなで同じ本読んで語って理解深めようぜ!」って話だと捉えています。

主催のきっかけ

元々本を読むことは好きでしたが、一度読んだだけでは理解が甘いことが多いと感じていました。読書中にメモを取ったり、感想を部内Slackの読書感想チャンネルへ投稿したりと色々試しましたが、どれもいまいち。
そんなある日、読書感想チャンネルで短期間に自分を含め4人が感想を投稿した『新1分間リーダーシップ』(著:ケン・ブランチャード /パトリシア・ジガーミ /ドリア・ジガーミ ,翻訳 田辺 希久子)という本がありました。


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かなりの良書で一人で読んだだけでも非常に勉強になりましたが、他の人の感想を聞くことで更に自分の理解度が高まることを感じ、
チャットでの感想だけじゃなく、輪読会として口頭で語り合えばもっと理解が深まるんじゃないか?」という好奇心から主催を決意しました。

準備

我々の部門には最近、図書管理委員会が発足されました。おすすめ図書の紹介や輪読会の開催といった活動をターゲットにしています。ちょうど自分が輪読会の主催を計画した直後に発足されタイミングがよかったので、いろいろ支援していただくことにしました。


参加者は部内Slackに感想をあげていた4名(自分含む)+伸び盛りの後輩1名の計5名に声をかけました。
またご時世柄テレビ会議での開催となるため、アウトプットツールにはオンラインホワイトボードであるMiroを選択しました。付箋や図形を用いたアウトプットをリアルタイムにオンラインで行える点から、各チームの活動振り返りやナレッジ共有等に重宝されています。


図書管理委員会には当日オブザーバーとして会を見守っていただいたり、下記画像のようなMiroのテンプレートを作成していただきました。

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当日の進め方

会の進め方としては、各章ごとに
・時間をとって読み直し
・各自Miroへアウトプット
・発表と討論
という流れをとりました。


新1分間リーダーシップは全7章、150ページ程度の本です。
読み直しとアウトプット、討論までで一章あたり平均30分程度+全体の最後に感想タイムを設けて、一回90分を三回の合計4時間半程度で開催しました。
本の内容にもよるかと思いますが、読み直しはページ数の60%程度の分数をとるのがちょうどよかったです。(10ページであれば読み直し6分)


例として、4章について実際に討論まで終えたMiroが下記添付画像です。


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まずは各自読み直しを行い、わかったこと、わからなかったこと、話し合いたいことを付箋で書き出します。
その後、各自が書き出した内容について発表を行い、わからなかったことや話し合いたいことについて討論します。討論の結果理解が深まったことややりたいこと・決まったことがあれば付箋に書き出します。
この流れを全章で繰り返し、最後に感想タイムを設けて会は終わりになります。

良かった点・改善点

輪読会後には参加メンバーから感想を募り、良かった点や今後の改善点も見えてきました。

■良かった点
・読んだ内容を「わかったこと」として言語化することで知識が定着しやすい
・Miroにアウトプットすることで、今後も見返すことができる
・個人で読んで理解が甘かった部分も、他の人の意見によって落とし込むことができる
・輪読会として時間をとることで、短時間で集中して読書をすることができる
・人数は4~5人程度がちょうど良い、様々な立場の人がいるとなお良い


■改善点
・まとまった時間が必要なため、メンバーに多少負担がかかる
 →読み直しと付箋への書き出しは各自行ってきてもらい、輪読会では討論を中心にすることも検討したい

・事前に読んだことがない本でもスムーズに進められるか不安が残る
 →ボリュームの少ない本で一度試してみる

・討論が行き詰った際に有識者がいないと困る可能性がある
 →分からないことが挙がるだけでも価値があるため、有識者は必須ではない


簡単に本の内容にも触れますと、
同じ相手でも仕事が違えばレベルも違う。得意な仕事は任せてほしいと思っていても、苦手な仕事はサポートが欲しいと思っているかもしれない。だから相手とレベルの認識をあわせて、レベルに応じたリーダーシップを使い分けることが必要」といった内容が印象的でした(状況対応型リーダーシップと表現されています)。今回の参加メンバーは若手リーダーが多かったので、これからプロジェクトを引っ張っていくにあたり非常に学ぶところが多かったと思います。

おわりに

これまで読書は一人でするものだと思い込んでいましたが、複数人でやると2倍や3倍以上の勉強になると実感しました。思い返してみれば学生の頃もテスト前には友達と問題を出し合ったりして勉強することってありましたよね。
また自ら主催した成功体験により自信がつき、モチベーションも向上しました。これまでこういった催しは参加する側でしたが、主催するやりがいや楽しさも感じることができたことが非常に嬉しいです。
今後も輪読会は主催していきたいと思っていますので、また記事に出来る日を楽しみにしています。


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