組織にスクラムマスターのコミュニティはありますか?

こんにちは、夏はいかに日陰を歩いて出社できるかチャレンジ中の鈴木です。
今日はスクラムマスターの社内コミュニティ活動をご紹介したいと思います!


背景

弊社にはスクラムマスターを担っているメンバーを中心にしたコミュニティ活動があります。 正式に発足したのは3年ほど前ですが、メンバーが入れ替わりながらも継続的に活動が続いています。


おかげさまで弊社事業はecbeingを中心として、それを取り巻くマイクロサービス群も拡大しており、その開発や運用を担うスクラムチームも増えています。

マイクロサービス群


そんな状況下で顧客ニーズをとらえながらスピード感をもって機能アップを続けるためにスクラムチームの成長・成熟度の重要性がより顕著になっています。
その責務を担うスクラムマスターも熟練者から若手、経歴など多様性が増してきているのが実情です。

どんな活動をしているのか

そんなスクラムマスターが組織として効果的に成長していくためにコミュニティ活動をしていますが定常的にやっていることは大きく下記の2軸です。


①Slackチャンネルでの情報シェアや悩み相談

スクラム関連ならなんでもOKのSlackチャンネルで随時情報シェアしています。
WEB記事や外部イベントなどをシェアして、学びを共有しあったり、自チームやスクラムマスターとしての悩み、課題を共有してアドバイスしあったり。


②スクラムマスター会(ディスカッションやワーク)の実施

月1回みんなで集まって、ディスカッションやグループワークを行っています。
2023年8月現在、主要メンバーとして12人のスクラムマスターおよびスクラムを学びたいメンバーが自主的に参加、運営しています。
これまでの活動例を少しご紹介します。

  • ふりかえり手法のロールプレイング
  • スクラムマスターのスキルマップの棚卸し
  • 各スクラムチームの状況や課題感のシェアとカイゼンTryの実施
  • スクラムマスター会のふりかえりとカイゼン
  • 認定スクラムマスターの取得および取得者による社内研修
  • スクラム本の輪読会
  • お悩み相談会

などなど

コミュニティ活動における課題感

当然、順風満帆というわけではなく、コミュニティ活動としての課題感も発生してきます。
特に、

  • メンバーが増えることでメンバー同士の関係性が希薄化していく
  • 定期的な活動自体が目的になり、形骸化、目的意識が薄れていく

という点は顕著に表れるようになってきたと感じます。

カイゼンのためにやったこと

これらの課題を踏まえて、コミュニティ活動のカイゼンのためにやってみたことを少し紹介したいと思います。


①スクラムマスター会の企画担当をバトン式にしてみた

毎月のスクラムマスター会のアジェンダ企画は担当制で順番に回していたのですが、どうしても企画が単発になったり、アジェンダが形骸化してきたりという課題がありました。
そこで、次回アジェンダを検討する際に、今回担当と次回担当が一緒になって検討する機会を設けることにしました。
そうすることで今回の意図や結果をふりかえりつつ、効果的に次回に引き継いだり、アジェンダ自体をカイゼンする流れをつくることができました。


②コテコテのアイスブレイクを定常アジェンダにしてみた

それぞれの人となりを知るということはコミュニティ運営で非常に重要だと思います。
そこで基本に立ち返り、アイスブレイクの時間を設けることにしました。
冒頭のアジェンダとして常設し、アイスブレイクネタもあえてコテコテの内容で、みんなが気軽に発言できる機会を設けました。
心理的なハードルが下がる、お互いに共通の話題が見つかって距離が縮まったりと、アイスブレイクの必要性を改めて感じました。


ちなみにこれまでのアイスブレイクネタはこんな感じです。(笑)

「好きなおにぎりの具は?」
「好きなスポーツは?」
「花見行った?」
「ゴールデンウィーク何してた?」
「夏休みの予定は?」

改めて感じる社内スクラムコミュニティの必要性

スクラムマスターに求められるスキルは、スクラム知識に限らずヒューマンスキルやサーバントリーダーシップなど非常に幅広く、その分、自分ひとりの経験値で成長しつづけるには難しい側面が多いなと感じます。
学びの場として社外のコミュニティもありますが、社内ならではのより近い位置、仕事内容で学び合える仲間がいるというのは非常に価値のあるものだと思います。
そしてコミュニティ活動へ参加、運営すること自体がスクラムマスターとしての素質やスキルアップを促していくという効果も期待されると感じます。


ちなみに我々の組織にはその他にも

  • プロダクトオーナーがメインで集まる「プロダクトオーナー会」(通称PO会)
  • 業務外に集まって個々人がやりたいことを黙々と取り組む「もくもく会」

など

メンバーが自発的に運営しているコミュニティがあったりしますので、コミュニティ間の相乗効果も図っていければと思案中です。

最後に

同じ境遇や役割、志を持つ人たちがコミュニティとして集まって力を寄せ合い、励まし合い、刺激し合いながら総和以上の価値や成長を生み出していく。
そんなパワーをコミュニティ活動は持っていると思います。
そのパワーは組織がどんなに大きくなろうと変わらない、いやむしろさらに壮大なパワーになるのではないかと思います。
そのための組織文化をみんなで大切に育てていければと思います!


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