実に3年半以上ぶりのエントリーになります、ecbeingの野畑です。
私は昨年度から内部的なチームのライン長をやらせてもらっているのですが、そこから1年ちょっと経った今、考え方の変化や大事だなと思うことを振り返ってみたいと思います。
今回は主に重要なポイントだと感じたことを3つあげてみましたので紹介していきます。
同じようなポジションになりたての方や、そういったライン長を持つメンバーの方は「あるある」とか「なるほどね」と思いながら読んでいただければと思います。
また、同じ悩みを持ってる方の参考になれば幸いです。
タスクを全部一人でやろうとしない(委譲を覚える)
こちらは巷でよく聞く話題ですね。特にプレイヤーとしての考え方が強い方が、チームやプロジェクト管理しようとすると何でも自分でやろうとしてハマリやすいのかなと思います。
例に漏れず私も「自分がやった方が早いからこれは自分がやろう」「これはまだ任せるのは厳しそうだから自分がまき取ろう」と言った感じで、どんどん自分でタスクを背負いこんでいました。
ただこの考え方を続けていくとどんどんタスクは増えていき、自分起因のボトルネックも増えていきます。
ここまでくるとひたすら追われながらタスクをさばくマシーンとなり、本来ライン長としてやらなきゃいけないことができなくなっていきます。
チームの成果も上がらず、将来に向けたチームのスケールや戦略を考える時間もないこの状態は大変危険です。
マインドが変わったきっかけ
私がこの状態を(ある程度)抜け出せたのは、周りの助けといい意味で自信喪失したことがきっかけでした。
周りの助け
特に当時は上司、メンバーからかなりの頻度で「そのタスク誰かに依頼できない?」を聞かれてました。私があまりに誰かに委譲することを覚えないので、かなり意識的に接してくれていたと思います。(感謝、、、)
周りがそもそも協力的だったことと、この意識付けが個人的には結構効きました。
もし「いや、現実的には任せるの無理だろうなあ、、」と思うことがあっても、「じゃあ現実的に任せられるようにするために何をすればいいかなあ、、」という風に考えられるようになりました。
いい意味での自信喪失
当時完全に自分しか分からず属人化してしまったサービスがあったり、プレイヤーとしての意識が結構あったので、おこがましいことに「自分がやった方が安全で早い」の考えが肥大化してたような気がします。
実際そういう箇所もあったと思いますが、よくよく客観的に見ると自分も当然ミスすることはあるし調べないと分からないこともありました。また色々タスクを抱えてしまってると余裕がなくなり、精度が落ちてるという側面もありました。
「最近自分ミス多いな、?」ということを気づき始めたときに「色々片手間で自分がやるより、ちゃんと人に任せた方が安全なのでは、、?」という考え方に変わっていきました。
要は自分を過信しないということですね。
魚を与えるのではなく、釣り方を教える
格言とかでたまに見るやつですね。
問題解消をその場しのぎで行うのではなく、根本的に解決ができるような行動が大事、みたいな趣旨の言葉です。
この考え方はメンバーや後輩の育成でも同様かなと思います。
プロジェクトに追われている最中に質問とかされると、つい直球の答えになる「魚」をあげてしまいがちです。
ただ大事なのはメンバーが今後同じ状況になったときに自分自身で答えを導き出せるようにするための「釣り方」の方です。基本的にはどう考えているか聞いてみたり、直球の答えではない目的の部分などを改めて認識合わせするのがいいと思います。
※メンバーの成熟度や状況によっては答えを上げることも必要だと思います。トラブル時など、、
どんなときでも答えを渡してしまうようなコミュニケーションをしていくと、いつまで経っても答えを求めるマインドになってチームが成長していかないです。ライン長は長期的な目線で成長を考えていくのが仕事だと思います。
考え方の発信やフィードバックは日常的に行う
これも基本的だと思いますが、まだまだ私ができてないところです。
メンバーに何か新しいことに挑戦してもらうときに、相談を受けたりレビューすることはよくあると思うのですが、基本的にその場その場でポイントとなる考え方をフィードバックしていくことが大事かなと思います。
プロジェクトのキックオフで目的を話したり、定期的に発信をしたり、ということはあっても日常的なフィードバックは意外と忘れがちです。
ただ時間が経つと話の内容やその時の気持ちを忘れてしまうので、なるべくリアルタイムで伝えていくのが効果的です。
一方で区切りのタイミングや定期的なMTGなどでチームの目指すところだったり課題感を共有していくのも大事かなと思います。実務に沿った内容はリアルタイムで、チーム全体の方向性を示す場は区切りのタイミングで、という風にバランスをとっていくとそれぞれが相乗効果になってうまくハマっていくんじゃないかなと思います。
終わりに
こうやって振り返ってみると基本的なことが多かったかもしれないですが、どれもライン長としてチームの成長を推進するためのポイントを実感をもって理解できたことが大きいなあと感じました。
またこの1年でチームメンバーのありがたさをすごく感じました。
やはり全員の協力あってこそのチームだと思うので、これからも成長を推進できるように力になれたらいいなと思っています。