「目的意識」でチームを変える

はじめに

みなさんこんにちは。
3年前にしょうもない記事を書いたっきりドロンしていた森澤です。

2022年4月、入社してから4年目となり
一般的に新人や新卒と呼ばれる時期ではなくなったタイミングで、
部長から非公式ではあるもののチームリーダーを任されることになりました。

今は何とか健全なチーム運営をできている私が、
この1年チームリーダーとしてメンバーの教育をするにあたり
意識していたことを今回のブログで紹介できればと思います。
特に直属の後輩がいる方のお役に立てれば幸いです。
「当たり前のことしか言ってないじゃないか!」と感じた方は
きっと上手くいっているのだと思うので、逆にアドバイスをください(笑)。

今のチームについて

「偉そうに語ろうとしているけど、お前のチームは今どんなもんなんじゃい」
と思われている方もいるはずですので、まずは現状について軽く説明します。

私のチームは現在↓のようなメンバー構成です。
私、1つ下の後輩、新人、新人、新人、BPさん
このメンバーで安定して開発できています。

私のチームがecbeingのメイン機能を開発するチームでして、
自分で言うのもアレですが、よくこのメンバーで大きいバグなく
ある程度スケジュール通りに開発ができているなと感じています(笑)。

チームを安定させることができた理由

何故このメンバーで上手く回っているかを考えたときに、
やはり思うのは、メンバーの目的意識です。
タスクやプロジェクトの目的を考える力が成長したからこそ
新人が3人でも、PL経験のないPLだったとしても、
認識齟齬による品質の劣化や、スケジュールの遅延が少なく
健全にプロジェクトが進んでいるのだと思います。

タスクの目的意識について

さて、突然ですが、あなたの周りにこういった方はいませんか?
任されたタスクを自分一人の力で達成しようと黙々と作業するような方です。
分からないところで詰まって、調べて、調べて、調べて、気づいたら半日、1日経っていて
「今日の進捗は芳しくありません」と報告をします。
そして大抵何かしらの理由で「質問することは悪いこと」と思い込んでいます。

そういった方は目的を間違えていると私は思います。

そもそもタスクとはどういうものでしょうか?
タスクには、与える人と受け取る人がいます。
与える人がタスクを生み出し、受け取る人に対してタスクを渡します。
与える人には何かしらの要望があって、
それをタスクとして依頼しているわけです。

例えば、「次のMTGで先輩が使う発表資料を作っておく」というタスクがあるとすると、
そのタスクの要望は、
「次のMTGで使用する発表資料を作成してほしい」となります。
この例の場合、私はこのタスクの本質を
「資料を作る」ことではなく、「資料を提出すること」だと考えています。
このタスクは資料を作って終わりではなく、
先輩に提出してOKと判断されて初めて完了します。

つまりタスクを受け取る人は、
タスクを与える人の要望を満たすようなアウトプットを出せばいいわけです。
こう考えると、一人でタスクを完了すること自体には何の価値もないと思いませんか?
一人でやろうと複数人でやろうと発表資料さえ完成して先輩からOKが出れば良いのです。

これは余談になりますが...
忘れてはならないのが、一人でスムーズに進めた方が時間効率が良いという事実です。
タスクを受け取る側の人は、自分が成長することで
一人で進められるタスクの幅を増やすことができ、
タスクを与える人の要望をより高水準で満たすことができるようになります。

タスクを受け取ることが多い人は、周りの力を借りながらも
借りた力を吸収しながら成長できると良いと思います。

タスクの目的を意識することのメリット

タスクを受け取る人は、タスクを与える人の要望を満たすことが目的となります。
この目的を意識することで、成果物の認識違いを防ぐことが可能です。

こういった経験はありませんか?

タスクを任せたけれど、完了報告を受けて中身を確認したら
自分の想定していたものとあまりにかけ離れていて、
結局自分で修正するはめになった。

私は結構ありました。

タスクの目的を理解しないまま進めるわけですから、
要望の通りにアウトプットが出てこないのは当然です。
タスクの進め方という面でも、成果物の品質という面でも
目的意識が大切であることが理解できると思います。

メンバーの成長

タスクの目的意識について熱く語ってしまいましたが、
私はこの考え方を同じようにメンバー全員に伝えました。
何度も何度も、タスクの目的を考えることを口酸っぱく伝えています。

何のために今のタスクをやっているのか考えること。
目的を達成するための過程は何でもいい。情報が不足していたら集めよう。
先輩だろうと上司だろうと、手足のように使うくらいがちょうどいい。
分からないことがあったらすぐ質問をしよう。

メンバーには常日頃から上記の内容を伝えてきました。
新人が配属されてから約半年が立ちましたが、1on1等で新人たちの口から
「目的意識が~」という言葉が聞けるようになりました。

何度も言いますが、私のチームが順調にプロジェクトを進行できているのは、
メンバーが常に目的意識を持ってタスクをこなしているからだと思います。

まとめ

意識はなかなか変えられませんが、根気強く教育し続けることで少しずつ変わってきます。
この記事を通して少しでも私と同じような立場にいる方のお力になれていれば幸いです。
ついでに私のチームで一緒に働いてくれる人も増えてくれると嬉しいなぁ。

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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