社会人になって本を読み始めた新人の話

はじめに

はじめまして、ecbeing新卒1年目でプロダクトグループに所属している佐山(さやま)です。

普段は、バックエンド側の実装からスマホアプリまで幅広い分野を担当させていただいています。最近はアプリ系が増えてきました。

AndroidはWindowsで、iOSはMacで開発と環境の違いに戸惑っている最中です。

配属されてから半年が過ぎたもののまだまだ新人…と思いきや、次の新人が入ってくるのが間近となって驚いている今日このごろです。


さて、今回は「読書」をテーマに執筆させていただきたいと思います。


インターネットが発達して多くの情報を手軽に集められるようになった世の中で「どうして読書を?」と思った方もいるのではないでしょうか?

確かに間違いではないと思いますが、読書には読書の良いところがあるのです。

そんな読書の良さを伝えられたら…と思いながらこの記事を書かせていただいております。

最後に読んで良かったと感じた本をいくつか紹介してますので良かったら手に取ってみてください。学生にも社会人にも役立つと思ったものを紹介しています。

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目次

読書を始めたきっかけ

まず、自分は学生時代に読書をあまりしてきませんでした。

研究が始まった頃には研究の分野を決めるためにいくつかの本を読みましたが、研究内容が決まってからはほとんど読まなくなりました。

研究に使う資料は他人の論文がほとんどで、当時初めて触ったPythonも個人ブログを渡り歩いて自分に必要な部分だけをその場で調べて実装に用いるといったものでした。


社会人になっても研修時代では特に本を読むこともなく過ぎていきました。

本を読むようになったのは配属後で、今振り返ってみても本を読むには良い環境だったなと思います。

どんな環境だったかというと…

  • 部署に本棚があって、みんながそこに本を寄付している
  • 毎日30分、勉強の時間をもらえた

といった感じでした。


初めのうちは業務に必要最低限な知識(サーバーやリーダブルコードなどなど)を得る本を読もう!といったものでしたが、ある程度読んでいくと好きな本を読んで良いようになりました。※もちろん業務に関係ある本ですよ?

本棚には様々な人が寄付した本が並んでいるため内容も多種多様で、自分の興味がある かつ 読みやすい本を見つけることができました。

一冊読み終えると知識が増えているので、次に手に取る本の幅が広がる…この繰り返しのおかげで今も読む本が絶えません。


実は、他にも本を読み続けられる理由があるのですが、これがなかなか不純な動機でして…

休日にお洒落な喫茶店で本を読んでいる人ってカッコいいな…

といった憧れがあり、真似をするということが読書が続いている理由の1つなんです… 自分にとってお洒落な喫茶店はス○バが限界です…

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自分の思う読書の良いところ

そんなこんなで読書を続けているのですが、やっぱり「読書は良い」と感じる点があるから続いているんですね。

  • 存在すら知らなかった単語を知ることができる
  • 物事について流れで知ることができる

自分にとってはこの2点が読書を続ける上で大事なことなんです。

特に「存在すら知らなかった単語を知ることができる」というのが大事だと思っていまして、本だからこそ得られるものだと考えています。

ネットでの検索は、「意味を知らない/調べたい単語を知っている」ことが前提になっているため、存在を知らない単語はずっと知らないままになる可能性があると思っています。もちろん、ある単語を調べる過程で存在を知る単語もあると思いますが…

その点、本の場合は本のテーマに関する単語は一通り書かれているので、同じテーマの別の本を読む時に抵抗なくスラスラと読めると思っています。


物事について流れで知ることができる」については、部品だけ眺めてても全体を見ないと知識として馴染みにくいと感じているからです。

歴史を年号と起きたことだけで暗記するより、誰々が何々をしてこうなった~と覚える方が身につく感覚に近いと思います。

問題解決のために本を読んでいると、自分が思っていたところとは別のところで解決するべきことがあったと気付いたりするので全体像を把握するが大事なんだな、と気付かされました。


読書の本質とは全く関係ないのですが、自分にとって読書が気分転換になっていることも良いと思っているところの1つです。

前述した通り、喫茶店で本を読むことに憧れているので外に出るのですが、当然歩く必要もあるし身だしなみを整える必要もあるので普段外出しない人間にとっては良い刺激なんです。

そもそも家の中にはゲームなどの誘惑も多く、落ち着いて読書をすることができません。

早く気軽に外出できる世の中に戻って欲しいものです…

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オススメの本たち

ここでは社会人になってから読んだ本で面白かったものをいくつか紹介したいと思います。

『倒れない計画術』 著:メンタリストDaiGo

まず一冊目はあの有名なメンタリストDaigoさんの書かれた『倒れない計画術』を紹介します。タイトルの通り、倒れない計画を作るコツがいくつも紹介されている本です。

社会人になってみて「ああ、社会人になっても日々勉強する必要があるんだなぁ」なんてことを思ったものの、誘惑の多い現代社会ではなかなか勉強の時間を確保できなかったんです。 楽な方に流されがちな性格なもので…

そんなこんなで勉強(と言う名の読書)の習慣をつけるためにこの本を読んでみたのですが、いくつもあるコツの中の以下の2つが自分にぴったりハマり習慣づけることができました。

  • 自分の計画を身近な人に宣言する
  • 休むことを計画に入れる

身近な人に宣言することで意外と「やらなければ!」という気持ちになるんですね。やっぱり宣言した以上、やり遂げないとかっこ悪い気がするので一生懸命やろうという気持ちになるんです。普段だったら無駄に過ごす時間を有意義に使えて気分も良くなります。

また、休むことを計画に入れると心の底から休めるという効果があります。

時間を決めることでダラダラと時間を過ごしてしまうことを防げますし、「やることがあるのに休んでしまっている…」という罪悪感とともに休憩時間を過ごすこともなくなるので気持ちの切り替えがしやすくなりました。

業務の中でも活かせており、業務時間内にメリハリを持って業務を終わらせることが少しずつできるようになってきました。


上記2つ以外にもたくさんのコツがあるので、きっとそれぞれの人に合ったものが見つかると思います。

全部実践しているDaigoさんはレベルが違いすぎるのでまずは1個から始めてみると良いと思います。

倒れない計画術 まずは挫折・失敗・サボりを計画せよ!

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『ロジカル・プレゼンテーション』 著:高田 貴久

次に紹介するのは、考え方/伝え方を身につけられる一冊である『ロジカル・プレゼンテーション』です。

この本で学べる大事なことは「どんなに優れたことも相手に伝わらなければ無価値」です。

学生時代で数多くの発表や議論の場を経験していても「相手に自分の意見を伝えることは難しいものだなぁ」と改めて思いました。

特に、社会人になってからは意見の食い違いで金銭的な損失が発生する可能性があると思うと大事な技能の1つだと思っています。


本の内容は考え方と伝え方のそれぞれに対してステップを作り、ステップ毎に物語パートと解説パートが用意されています。

物語形式はその分野の知識がない人でも具体例を交えての説明になるので入門には丁度良いと感じました。

自分には「会議をする時はインプット/アウトプットを意識する」という内容が心に残りました。

インプット/アウトプットがしっかりしていない会議はダラダラと進み、結果的に何も得られなかったなんてことにもなるので気を付けていきたいと思っています。

ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

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『ユーザーストーリーマッピング』 著:Jeff Patton

次に紹介するのは、複数人で何かを成すために役立つ『ユーザーストーリーマッピング』です。

この本で学べる大事なことは「同じドキュメントを読んでも人によって解釈が異なる」です。

この本は「人によって持っている知識や考え方は異なるため同じドキュメントを読んでも解釈は異なってしまう…だから話し合って進めていこう!」といった内容になっています。

その話し合いを円滑に進めるための方法が紹介されているため、読み終わったらとりあえず実行してみることができるのが良いところだと思いました。


基本的にはストーリーと呼ばれる時系列順に行動が並んでいるチャートを参考に「ここまでは必須でここからは余裕があればやる」といった線引をしていきます。

「常にリソース以上に作るものが存在する」と書かれており、優先度をつけることの大切さが良くわかる一冊になっています。

現在はコロナもあり、対面で話し合うのは難しいですが世の中には色々なツールが存在しています。それらを活用してぜひ話し合いを組み込んでみてほしいと思います。

ユーザーストーリーマッピング

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『リーダブルコード』 著:Dustin Boswell

最後に紹介するのは、読みやすいコードを学ぶことのできる『リーダブルコード』です。

学生時代のコーディングと異なって、複数人で開発する時には他の人が読んでもわかりやすいコードを書く必要があります。

ただ、書く人によって読みやすいコードで書いてしまうと実は他の人にとっては読みにくいコードになってしまってる可能性があります。

そんなときに、この本をメンバーで読んでいるとみんなにとって読みやすいコードになる助けになると思います。

当然、社内のコーディング規約などあると思いますが、コーディングの基礎的な読みやすさについてはこうして本から学ぶ必要があるのかな、と思います。

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice) | Dustin Boswell, Trevor Foucher, 須藤 功平, 角 征典 |本 | 通販 | Amazon

おわりに

長々と書いてきましたが、結局言いたいことは「本を読むって楽しいよ」に尽きます。

勉強のために本を読む、でも良いのですがもっと気楽に本を読んで欲しいと思っています。自分なんかは喫茶店で読書がかっこいいからですし…

本屋を訪れてみると自分の知らない世界がふと見つかることもあると思いますし、まずは気になった本を一冊手にとってもらえればと思います。


ここまで読んでいただきありがとうございました!



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