趣味も一つの力になる!『BITSUMMIT 7 SPIRITS』に(趣味で)行ってきたお話。

初めまして。初投稿です。アーキテクトの山内です。
プロダクトチームに所属し、ecbeingの新機能開発や既存機能改善などを担当しています。


また、自分で言うのもなんですが「変なことをする人」担当です。
言葉を選べばムードメーカー。選ばなければ…やめておきましょう。
社内のLTで最近やったゲームから学んだことを発表したり、チーム勉強会でいきなりカードゲームを話題に出したりします。


というわけで私が担当する記事も「なんでこんな内容なんだ…?」となることが予測されますが、ただのエンタメ記事と軽く読んでいただけたら幸いです。
私自身書きながら不安です。

「趣味の記事書いてもいいですか?」

このブログ「ecbeing labs」は弊社紹介やテクノロジーを軸に記事が増えていますが、「ちょっと雰囲気堅く見えちゃうよねぇ~」ということで少し変わった記事が欲しいと私に白羽の矢が立ちました。


「内容は好きに考えていいよ」と言われたので「私の好きなインディーズ・同人ゲームについて書きたいです!ちょうどイベントにいくんで!」とダメ元で言ったらあっさりOKを頂いて驚きました。
TECH BLOGに突然ゲームの話題が記事に載る…想像するとなかなか不思議な感じですが、インディーズ・同人ゲームの普及は私の人生目標の一つでもあるのでここで怯むわけにはいきません!
…と、気合入れたものの記事の執筆に手間取っていたらだいぶ時間が経ってしまいましたが。

「趣味」されてますか?

皆様、日頃から「趣味」に勤しんでいますでしょうか?
私は趣味を非常に重視していますし、後輩たちにも「趣味は意識的にでもちゃんと続けた方がいい」とよく言っています。
趣味は心身をリフレッシュさせて次の仕事へ取り組む力になりますし、仕事ではなかなか触れることのない分野からの「新たな刺激」が入ってくることもあります。
それに趣味でも真面目に取り組めば意識や知識の幅が広がっていきますし、仕事とは全く別の業界の方々との繋がりができることもあります。
「趣味を充実させることは人生の充実につながる」と私は常々考えています。

ecbeingに所属するメンバーは、趣味も多種多様。

なにかと個性的な人が集まるecbeingのメンバーは趣味も多種多様です。
野球、サッカー、サーフィンやスノボといったスポーツを始めとして、釣り、サバゲ、ボルダリング、ドライブ、旅行、登山、イラスト、作曲、小説創作、古着集め、競技プログラミング、etc...と結構なんでもアリ!


もちろん(?)ゲームを趣味をしている人も多いです。
例えば、以前iOSアプリのリリース自動化の記事を書いてくれたプリンシパルの下地君はスプラトゥーン2ではガチマ全Xでスプラ甲子園参加のために遠征するような猛者です。
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Vue.jsやOnsenUIの選定記事を書いていただいた堀内さんは、龍が如くシリーズやFallOutを2000時間以上プレイするやり込み勢だったり。
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他部署では格闘ゲームで全国大会壇上経験者という思わず憧れてしまいそうな人が居ますし、他にもFFシリーズ大好き勢、スマホガチ課金勢、MMORPG廃人勢と、ライトからヘビーまで幅広く揃って(?)います。


そんな私の趣味は主に、ネトゲ、散歩、そして同人ゲーム収集
今回はその趣味の一環で、関西まで単独旅行をすることにしました。

BITSUMMIT 7 SPIRITS -ビットサミット セブンスピリッツ-

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当日は天気にも恵まれました
そんなこんなで行ってきたのは「BITSUMMIT 7 SPIRITS」。
『日本最大級のインディーゲームの祭典』を掲げるイベントで、6月1・2日に、京都府の「みやこめっせ」にて開催されました。
ちなみに同日に部内のちょっとしたイベントがありましたが、私はこのイベントへの参加を3か月前から計画していたのでこちらを優先しました。誰も私を止めることはできない。
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インディーゲームって?

そもそも「インディーゲーム」とは? 国内では「インディーズゲーム」と呼ばれることもあります。
ゲームに慣れて親しんでいる人は最近耳にすることが増えたのではないでしょうか。


厳密な定義があるわけではないようですが「個人・小規模の開発チームで作成されたゲーム」の総称です。
開発規模が小さいとはいうものの家庭用ゲームにはあまり見ないような独特の面白さ・深さがあるゲームも多く存在し、近年インディーズゲームファンも増えてきています。


ちなみに類義語で「同人ゲーム」というものがあります。(私はインディーズより同人ゲーム派)
これも厳密な定義があるわけではないですが細かい話をするのも大変なので、この記事を読む上では「趣味(同人ゲーム)」か「営利(インディーズゲーム)」かくらいの違いで問題ありません。

BITSUMMITでインディーズゲーム・同人ゲームを遊びまくる!

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恐らく某「○人の侍」イメージでしょうか?

2日間開催で、私は両日とも開場から閉場までフルで参加しました!


開場は10時からでしたが、開場前でも既に200人(推定)近い人が入場待機をしていて、こんなに人が集まるものかと驚きました。

有名企業も多数参加。近年のインディーズゲームのパワーを感じる!

今年で7回目を迎えるこのイベント。
数年前からスポンサーに大企業が付くようになりイベント規模も急激に大きくなったとか。
このイベントは国内だけでなく国外からの参加希望も多く今回は24か国から100タイトル以上が展示されたそうです。


どのブースでもゲームが試遊できる状態なので、気になるゲームを見つけたら並んで遊ぶだけ!ゲームやりたい放題です。(順番は守りましょう)
参加者は大人から子供まで、男女比率も偏りを感じず、海外からきている人も多く非常に活気がありました。
企業ブースをちょびっとだけ紹介します。

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本職ではないので手ブレが…
任天堂は最近「Indie World」という形で、NintendoSwitchで配信しているインディーズゲームの紹介に取り組んでいます。
他のゲーム系イベントでの展示と比べるとちょっとおとなしめに見えましたが、カフェデザインのブースでNintendoSwitchで遊べるインディーズゲームを自由に選んで遊べるという触れやすい環境に。
少し立ち寄ったので、1分間を繰り返すアクションRPG「MINIT」を少し触ってみました。後日購入してクリアしました。

他に個人的に気になるところとして、インティ・クリエイツは新作2Dアクション「白き鋼鉄のX(イクス)」の続報を発表。
私はガンヴォルトのボーカルBGMが好きで、ガンヴォルト・双をやってないのにボーカルCDは聞きまくってたりします。新作でも新曲が入るようなので楽しみです。

需要?利益? うるせ~~~しらね~~~!
"同人ゲーム" はやりたい放題やらせてもらうぜ!

日本だけでなく世界各国からインディーズゲームが集まる中、同人ゲームだって負けてはいません。
私は綺麗に整えられたインディーズゲームより、同人ゲームのカオス極まりない特殊な雰囲気の方が好きなのでありがたい限りです

趣味"だからこそ"本気で作りこまれている同人ゲーム

同人ゲームに振れたことがない人は「趣味でやってるんだからどうせ大したものではないのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろ家庭用ゲーム機では絶対出てこないようなトンデモゲームが多数存在します。


…が!恥ずかしながら遊ぶのに夢中でほとんどの出展ブースの写真を取り忘れてしまっていたのでその魅力をあまりお伝え出来ないのが心苦しい…同ソ界の皆様申し訳ない!
ちょっとだけご紹介させていただきます。


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ゲームボーイ風グラフィックはかなり珍しい
私が今推し推しの同人ゲームサークル「エンドレスシラフ」。
以前からいくらか交流があり、このサークルが参加されるとのことで自分もこのイベントに来たようなものです。
こちらでは新作縦STG「Scarlet Gazers」を展示していました。
プレイ中に自分で難易度を操作して進行させるというシステム、ゲームボーイ調のデザインでありながらガチガチのテクノBGM…画面の中に展開される圧倒的情報量に気持ちよくなれてしまう「同ソ界のモンスターエナジー」の異名(自称)は新作でも健在でした。


ちなみに交流のきっかけにもなった過去作である、『対戦格闘アクションシューティング落ちもの音楽リアルタイムストラテジーゲーム』(ほんとにこのジャンルです)の「∀kashicforce」は頒布のみ。刺さる人には心臓を貫かれる神ゲーです。


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※こちらは「東京電脳特区」という別のイベントでの大会の様子
比較的新しいサークルのブイブイラボからは対戦型UFOキャッチャーゲーム「シューフォーズ」が展示されていました。
実はBITSUMMIT当日は触れることができず、後日別のイベントである「東京電脳特区」で初めて触りました。あまりの面白さに思わず「神ゲーですわこれ!」と叫びました。
その時に開催された大会「シューフォーズ電脳杯」は見事な盛り上がりを見せ、私も手に汗握りながら観戦していました。これは次期刺さりゲーの予感がします。


他にも気になったゲームは後述のおまけの方で簡単に紹介させていただきます。

今のBITSUMMITは同人ゲームも手厚くされている印象

余談にはなりますが、BTSUMMITにおいて一時期「同人ゲーム」が不遇だった時代があったとかなんとか…。
とはいえ今回のBITSUMMIT見ていた限りではそんな空気は一切感じません。
私は夏の某大規模同人イベントやデジゲー博にしか参加したことがなかったのですが、西で開催されたこともあってか普段見たことがないサークル様も多く新鮮な気分で体験できました。
(逆に東京でよく見かけるサークル様も多くて不思議な感覚に…)

ブースでは開発陣による講演やゲーム音楽ライブも開催

開場には特設ステージもあり、そこではインディーズゲーム開発陣による講演会やトークが行われていました。
ひたすら歩きまわって疲れたときにちょっと立ち寄り、腰を下ろして聞いていましたがいずれも興味深い話ばかりでした。


個人的には、La-Mulanaシリーズを手掛けた楢村匠氏の講演で話されていた「日本のゲーム企業で『パロディ』の区別ができないようなゲーム企業は存在しない!」という熱演に心打たれつつ笑ってしまいました。


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「西の放送室」にて、ちょうど入場した時にエンドレスシラフさんが紹介中
ステージ以外でも、現地で生放送を行っている方々も。
こちらは展示している各ゲームを実際にプレイして紹介する「西の放送室」。実際に現地にいない人もBITSUMMITの雰囲気を味わえます。

たとえ趣味でも学ぶことは多い

このままだと本当にただのイベント紹介になってしまうので、すこし仕事っぽいところに絡めましょう(笑)


BITSUMMITに限らず、私はこういったインディーズ・同人ゲームの展示・頒布イベントがあればちょくちょく足を運んでいます。
こういったイベントに参加して開発者や参加者の人たちと交流を取ったりしていると色々と身に染みることも多くあります。
私が今回のイベントで感じたことを少し書いてみます。

「趣味」だからこそスゴイ。しかし「趣味」のパワーに負けていいのか?

特に同人ゲームは「趣味」としてゲーム制作をしている人が多く、そのパワーは計り知れないものがあります。
モノによっては一人で企画・プログラム・画像・音楽・頒布と全てのことをやっているようなとんでもないような人も。
「趣味」なのでコスト度外視でやっているというところもあるのかもしれないですが、やはり同じモノ作りに携わる身としては負けていられないなと良い刺激になります。

「いいものを作りたい」という意欲が非常に強い

人・企業によるとは思いますが結構グイグイ来るんですよ。
でも話しているとやはり「いいものを作りたい」「もっと楽しんでもらいたい」という思いを強く感じます。
そしてフィードバックをして、次に見たときにそれが改善されてより良くなってくると「このゲーム面白くなっていく!もっとやりたい!」とハマり始めるのです。(※個人差はあります)
普段仕事をやっているとお客様とのコスト感から「大体これくらいの作りこみで…」となる場面も多々ありますが、手が届く範囲でもより満足度の高いモノを作らなければと気が引き締まりました。

言語・文化は違えど伝えられる方法はある

これは今回初めて感じたのですが、海外のゲームを触って感じたのは『言葉に頼らない重要性』です。
海外のゲームで日本語対応されているものも多いのですが、翻訳がイマイチだったりUIが悪くて上手く伝わらないゲームもいくつかありました。
逆に「全然文章は読めないんだけど絵・記号を使っていたりステージの造りを上手いと言葉がわからなくても一通り理解できる」ようになっているものもありました。
私は何かと困ると「とりあえず文章で説明付けておけばいいか」なんて安易なことを考えてしまうこともありますが、やはり今の時代は文字・言葉に頼らず良いUIを生かして使いやすいシステムを目指すべきだと改めて思い知らされました。


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老若男女国籍問わず、ゲームは人を繋げてくれます
私がインディーズ・同人ゲームが好きなのはこういう刺激を求めているからかもしれません。

締め。

今回は私の趣味の一環でこのイベントに参加しましたが、もっと趣味を充実させたいとも感じましたし、仕事をする上での意識にも影響を与えてくれました。


社会人になるとなかなか趣味の時間がとりにくく、仕事の同じ業界からの刺激しかなく単調になってしまったり、人との新しい繋がりが増えにくくなってしまったり…。
趣味は新鮮な刺激を得たり、繋がりを広げるという点でも大切なことだと考えています。
記事を読んでいる皆様も、自分の趣味は大事にしてください。

おまけ:インディーズゲーム・同人ゲームの魅力とは

わざわざ東京から京都まで遠征してまでも見たくなるインディーズゲーム・同人ゲームの魅力はと聞かれると…

家庭用ゲームでは出てこないような特異なジャンル・システムが多い

「なんだこれは!?」というようなゲームが非常に多いですが、そんな中から面白く新しいゲームを見つけ出すこと自体が楽しいです。
そんな中から自分にベストマッチするゲームを見つけたときの快感を知ってしまうとなかなか抜け出すことができません。

お手軽価格

扱い上「小規模開発」になるので、販売価格は1000円~2000円付近が多く、家庭用ゲーム(4800円~6800円付近)に比べるとかなり安く遊べます。
もちろんその分ボリュームが小さいものもありますが、ほとんどのゲームは「この値段でいいのか?」と思ってしまうようなゲームばかりです。
(この「値段が安いこと」は別の問題があったりするのですが今回は触れないでおきましょう…)

開発陣との距離が近い

BITSUMMITのようなイベントに行くと、「あ、このゲーム作った人です(てへぺろ)」みたいな軽いノリで開発者の方と会うことができたりします。
理由は単純で、小規模開発のため開発陣がお客様の声を聴くには「自ら行かざるを得ない」からですね。(企業によって差があります)
開発者に直接フィードバックをしてそれが反映されていたりすると何とも言えない不思議な気持ちになります。でも迷惑をかけすぎない程度に!

今回私が気になったゲーム紹介!

せっかくなので、今回触った中で気になったゲームを一気に羅列します!(括弧内は開発元)
BITSUMMIT公式ページでゲームを確認できますので、気になったタイトルは是非ご確認を。
bitsummit.org


『GHOSTUS (Syake株式会社)』はシューティング型パズル。時間の巻き戻しと色チェンジを使って全部の敵を倒せるか?どこからどこまでを戻すか考えるのが面白かったです。
『Slay the spire (Mega Crit Games)』はアメリカ発。ローグライク風デッキ構築カードゲームでしょうか。攻撃やスキルのカードを集めてデッキを強化しモンスターを倒して階層を進行させていく、運と判断が肝になるゲームでした。
『Tales of the Neon Sea (Zodiac Interactive)』は中国発の探偵物アドベンチャーゲーム。ドット絵で緻密に表現された世界観は引き込まれるものがありました。
『にゃんにゃんコネクト(OmochiGames)』は2つのフィールドを重ね合わせて脱出するアクションパズル。あるステージで苦戦してたら「ヒントあげましょうか?」と声をかけられたのですが「いや、頑張ります!」って居座ってしまったのは本当に申し訳ありません!
『モチ上ガール(mumimumi)』は2Dワイヤーアクション。モチをワイヤーのように伸ばして進んでいくゲームですが操作感が非常によくサクサク遊べました。RTAが熱そう。
『有翼のフロイライン Wing of Darkness(Production Exabilities)』は3Dロボットアクション。フル3DCGの表現力はもはやインディーズの領域を超えつつあります。

混んでて遊べなかったというゲームもいくつかあり少し悔しさもあるので、またこういったイベントには足を運びたいと思います。

おまけのおまけ:東京は狭い

さらにこちらは完全に余談になるのですが、前述した私の推しサークルのエンドレスシラフに所属するメンバーの中に、弊社のパートナー企業である『CRIミドルウェア』様に勤めている方がいらっしゃいました。
「LiveAct PRO」というサービスの連携でお世話になっております。
www.cri-mw.co.jp


弊社との絡みを全く知らず、名刺のやり取りをした時には「あ、うちのビルとめっちゃ近いですねw」なんて話をしていましたが、後にパートナー企業であることを知り二重に驚き。いやはや世界は広いですが東京は狭い…。
風の噂ではCRIミドルウェア様の社内でエンドレスシラフのゲームを評価する会があるとかなんとか…おっと、これ以上は触れないでおきましょう。

終わりです。

では私の記事(?)は以上になります。

一応企業テックブログではありますので無理やり仕事っぽい話も絡めましたが、正直自分も何を言っているのか若干訳がわからなくなってきました(語彙力不足
たぶんまたこんな変な記事を書くことになると思いますが、軽く読んでいただけると幸いです。
エンドレスシラフの『∀kashicforce』は脳汁あふれ出る面白いゲームで対戦しましょう(宣伝)


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